そのマンションに決めて本当に大丈夫?購入前に活用したいチェックリスト

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目次

この記事のポイント
  • マンションの種類について知ることができる
  • マンション購入の大まかな費用感がわかる
  • 購入するマンションのイメージが明確になる

マンション購入で気をつけるべきポイントは多くあります。
例を挙げるとすると、
“マンションの今後の資産価値について”
“購入における不動産業者選び”
“物件の立地”
などです。
ですが、これらのポイントはみなさん意外と把握していて、購入前にしっかりと確認されている方が多いです。
では、多くの人が見落としがちなこれよりもっと大切なポイントとは何なのでしょうか。

それは、“購入するマンションのイメージを明確に持つ”ということです。

一見すると
「なんだそんなことか」
と思われてしまう方も多いかもしれません。

ですがこれを行わないと、購入時は満足していても、住んでいるうちに思っていたものと違うなと感じ、どんどんと不満が溢れ、こんなつもりじゃなかったのに、といった事態になってしまいかねません。

そこで、今回の記事では購入するマンションのイメージを明確に持つために、確認しておくべき点、知っておくべき知識についてまとめました。

はじめてマンションを購入する人が絶対気をつけるべきこと

購入するマンションのイメージを明確に持つ

マンション購入する際に絶対気をつけるべきことは、購入前にマンションのイメージを明確にすることです。

マンションのイメージを明確にするとは

  • どのような目的でマンションを購入するのか
  • どのくらいの規模のマンションを購入したいのか
  • 購入後はどのようなライフスタイルを送りたいのか
  • ローンはどのくらい払う予定なのか

といったことについてあらかじめ考えておくことです。

ですが、それらのイメージを持つためには、どのような種類のマンションがあるのか、どのくらいの費用感なのかなどを知っておくべき必要があります。
そこで、まずはマンションにはどのような種類があるのか簡単に説明いたします。

購入するマンションの種類を明確にする

マンションの規模について

マンションを選ぶ基準の一つとして、物件の規模があります。
同じエリアでも、規模によってライフスタイルや住みやすさが変わってきます。

マンションの規模には明確な分類はありませんが、大まかに以下のように分かれています。

  • 小規模マンション:50戸程度
  • 中規模マンション:100戸程度
  • 大規模マンション:100~200戸以上
  • タワーマンション :100~200戸以上で総階数20階以上

・小規模マンション

小規模マンションは、住民の数が限られていることから、ワンフロアの住戸数が少ないことが多いです。また、住民の顔がある程度把握できるため、防犯上の安心感があります。
一方で、共用施設が用意されていなかったり、管理人が常駐しなかったりといったデメリットも存在します。

・中規模マンション

中規模マンションは、小規模マンションよりも住民同士の関係性が薄いため、住民同士の付き合いを億劫に感じる人は住みやすく感じるかもしれません。
また、大規模マンションと比較して角住戸率が高くなるため、日当たりの良い部屋に住める可能性が高くなります。
一方で、やはり大規模マンションと比べると共用施設が充実しておらず、駐車場なども不足してしまうことが多いです。

・ 大規模マンション (多棟型)

大規模マンションは郊外の自然が多い地域に立つことが多いことや、タワーマンションと比較して修繕費用が割安な場合が多いことから、子育てファミリーに人気の傾向があります。
一方で、多棟型だと敷地を広くとる必要があるため、駅や商店街から離れた場所に位置していたり、家から敷地の外までが遠く外出が面倒くさかったりというデメリットがあります。

・タワーマンション

タワーマンションは都心部や再開発地域などの駅前に立つことが多く、好立地な物件が多いため、資産価値を維持しやすくなっています。また、内装も洗練されており、コンシェルジュが常駐していることも多いため、ホテルに住んでいるかのような生活を送ることができます。間取りがシングルから4L D Kなどのファミリータイプまで幅広く用意されているのもポイントです。
一方で、修繕費用が割高になることが多い点や、災害時にエレベーターが止まると、かなりの階数登らなければならない点、外に洗濯物を干せなかったり窓を開けることができなかったり、といった高層マンション特有のルールがある点には気をつけなければなりません。

完成済みと建築中マンションのメリットデメリット

販売されているマンションには、建築済みの完成物件と建築前の物件の2種類が存在します。
完成を待ってから購入した方が安心感はありますが、完成を待っていたら完売してしまう場合もあります。
なので、それぞれのメリットデメリットを知った上で購入するようにしましょう。

・ 完成済みマンションのメリット
これは何といっても、実際の状態を見てから購入することができるため、安心感がある点です。
あまりないことですが、下手な職人が施工したことにより傷や隙間が多くなってしまうことがあり、完成前に購入した場合はそのような事態になってもある程度受け入れる必要があります。

・ 完成済みマンションのデメリット
オプションや追加工事の選択肢が、狭くなってしまう点です。建築中であれば、比較的簡単にオプションの取り付けが行うことができても、建築後に行う場合、余計な手間がかかってしまい、その分割高になってしまう可能性が高いです。

・ 建築中マンションのメリット
確実に購入することができるのが一番のメリットです。特に人気のマンションの場合、建築中に完売してしまう場合も少なくないため、どうしても気に入ったマンションがあった場合は早めに購入することをお勧めします。
また、完成後には確認できない建築工程を見ることできるのも、建築中マンションの強みです。建築工程を見ると、断熱材や防水シートの施工がしっかり行われているか、確認することができます。

・ 建築中マンションのデメリット
完成済みマンションのメリットの裏返しですが、実際の状態を見てから買うことはできないため、多少不安に感じることがあります。
また、そのほかにも、完成済みのマンションは販売促進のために値下げされる場合が多いのに対し、完成前のマンションは値段が下がっていないことが多く、完成後に販売されている価格を見て少し損した気分になることがあります。

住環境のイメージを持つ

マンションの周りの環境について

どのような地域に住みたいか、マンション周りの環境についても購入前に考えておきましょう。
駅からのアクセスや、大型スーパーや飲食店の有無、子供の通う小学校や図書館の情報など周辺環境についての条件は様々で、これらの環境をあまり考慮せず選んでしまうと、住んでから後悔することになりかねません。

実際にあった事例だと、
“アクセスの良さを優先して国道沿いのマンションにしたら、騒音に悩まされただけでなく、排気ガスがホコリとして積もってしまいバルコニーの掃除が大変になってしまった。”

“交通の便を優先して駅前のマンションを購入したら、治安のあまり良くない地域で子育て環境に適していなかった”

という方もいらっしゃいます。

地図やネットの情報だけではなく、実際にその地域を訪れて、自分たちのライフスタイルに合っているか検討することが大切です。

内見時に確認すべきこと

実際に住んだ時のイメージを明確にするために、購入を検討している物件の内見には必ずいくことをお勧めします。
内見に行った際には、最低でも以下のことは確認するようにしましょう。

  • エントランスから部屋までの導線はスムーズか
  • 日当たりや風通しはどうなるか
  • キッチンの位置や収納は十分確保されているか
  • 洗濯物を干すスペースはあるか
  • 寝室とリビングの位置関係はどうか
  • 収納スペースは十分に確保されているか
  • 家具を置くスペースはどの程度確保されているか

特に、内見時にはそこまで気にしなかったけれど、毎日過ごしているうちに気になってきたということもあります。
そのため、内見にいく時は、自分のライフスタイルを平日と休日に分けて思い返しながら、気になる点はないか確認するようにしましょう。
内見前に自分で独自のチェックリストを作ることもお勧めです。

費用感のイメージも忘れずに

マンション購入時には住宅ローンの頭金以外に、手数料や税金、諸経費などがかかってきます。
さらに、購入後にも税金や管理費、修繕費など諸費用がかかってきます。
これらの諸費用を考えずに購入してしまうと、必要以上に家計を圧迫してしまったり、想定以上に貯蓄を削ることになってしまったりします。
マンション購入前には、あらかじめそれらを含めた費用感をイメージしながら、資金計画を立てるようにしましょう。

マンション購入時にかかる費用の内訳

住宅ローンの頭金 2割程度
住宅ローンの諸費用(保証料、印紙代など) 数十万円程
仲介手数料 物件×3%+6万程 ※主に中古マンション
登記費用 登記の種類により変動
固定資産税・都市計画税 起算日から引き渡し日までの日割計算
不動産取得税 不動産価格の4%程度

マンション購入後にかかる費用の内訳

マンションの管理費 1~1.5万円/月
修繕積立金 1.5~2万円程度
駐車代・駐輪場代 立地によって大きく異なる
固定資産税 評価額の1.4% ※自治体によって異なる
都市計画税 評価額の0.3% ※自治体によって異なる

こちらであげたものはあくまで一例です。
マンションによっては金額が異なったり、別の費用がかかったりする場合もあります。
また、購入にあたって必要な費用の総額が見えてこないときは、不動産会社に相談して一度試算してもらうと資金計画が立てやすくなります。

マンション選びで後悔しないために

今回の記事では、マンション購入で気をつけるべきポイントとして、購入するマンションのイメージを持つ大切さと、イメージする際のポイントについて紹介いたしました。
多くの方にとって、マンション購入は一生に一度あるかないかの大きな買い物だと思います。
そんな、マンション選びで後悔しないためにも、どのくらいの規模のマンションに住みたいのか、どのような部屋なら住みやすいのか、周辺にはどのような施設があって欲しいのか、自分のライフスタイルと照らし合わせて、あらかじめ考えておきましょう。

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